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9/3 アルゼンチンジャズの真実 at いーぐる

9月3日はライター栗本斉さんと柳樂光隆さんによる「アルゼンチン・ジャズの真実」
というイベントを聴きにジャズ喫茶いーぐるへ。

南米の音楽にはずっと興味はあるのだが、いかんせんジャケ買いするのはハードル
も高い。流通も不安定でままならないし、少量しか入荷しない為、通常の輸入盤と
比較すると高価格になる事も多いからだ。所謂メインストリームではないのでこの
ジレンマは仕方ない事ではあるが…。

とはいえ最近ではYOU TUBEやMY SPACEで多くのそういったアーティストを
視聴できる。本当に便利な時代であるし、チェックをしやすい環境になっている。
これらをチェックし、深く知り、興味を持てば音源を買うというスタイルが
流行しているのはもはや必然だろう。

これは日本に限らず全世界的な動きである。(日本は権利関係にかなりの縛り
があり、海外は少し状況が異なる。国によって状況も違うが、南米はお察しの通り、
かなりゆるいと言わざるを得ない。この点は栗本さんもイベントで触れられていた)

音楽業界として今必要なのは音楽を楽しんでもらう環境を整える事であり、音楽を
届けるために行う指標やガイド。届ける為のインターフェイス(媒介)。いわゆるキュ
レーター的な役割が必要だと言ってもよい。そういう意味で栗本さん達が紹介する
音楽を頼りにアーティストを探したり心待ちにしている人も多いのではないかと思う。

さて、今回のイベント。アルゼンチン・ジャズとはなんなのか。
普段よく聴く事のないジャンルを系統立てて聴ける機会というのはなかなかない。
当日流された曲は下記を参考にして頂ければよいのだが、60年代から
現代までをアルゼンチンジャズとして括る、それだけでも相当興味深く面白い
イベントだった。特に知らないアーティストを聴ける。それだけで充分に貴重
だ。キュレーターたるお二人の面目躍如と言ったところだろう。

そういえば当日かかったピアソラ。一時期アストル・ピアソラといえばジャズ界隈
の人も認知してるよ的な扱われ方をしていた。蛇足だがバンドネオンの小松亮太氏
はLIVEをしたくても、タンゴではなかなか出演する場所がなく、タンゴといえば
断られたが、ピアソラの名前を出してピアソラ演奏します、と売り込んでみると
結構話を聴いてくれて出られたんですよと話していたのを思い出す。

イベントを通じて何度かお二人の解説では、クラシック的、ロック的、現代音楽等
の影響がみられ、これはジャズといえるのか、という話もされていた。
私が聴いた感想は、確かに聴いてみてそうなんだろうけれど、やっぱりジャズの
範疇は外れてないのではないかと感じた。この辺はジャズ喫茶いーぐる
後藤氏も当日最後に同じような事を言っておられた。

ただ私は後藤氏のような専門家ではなく、知識がそれほどないのと(なので
彼のように「当然ジャズ」とはいえない)ジャンルの区別なく何でも聴いている
雑食の人間のためにそう思っただけだろうと思う。いわゆる無知なだけである。

もう一つ。多分こちらの影響が大きいのだが、私はマイルス・デイビスが好きだから
だとも思う。彼がジャズという範疇を外れて、彼自身の感性と迷い揺らぎなく路を
切り開いてくれたおかげでジャンルとしての「マイルス・デイビス」が「創られた」。
私の中ではマイルスというジャンルの中にジャズは含まれる(言い過ぎなのは
よくわかっている)。彼を好んで聴いている「慣れ」が私の中にあったのではないかと。

ジャズかそうではないか。正直その点はあまり問うべきでないし、気にしていない。
こうした一連の流れの中で聴いているととても大事な事を感じるのだ。

アルゼンチンの風を、脈々と流れている命の息吹を。ミュージシャンの魂を。ひいては
アルゼンチンの文化や歴史をもっと深く掘り下げてみたくなる衝動にかられる。
町の雰囲気、風景、人々の生活、住んでいる人達の息使い…。今の状況は?
と想いを馳せてしまう。

音楽はそういった気候や風土、歴史と密接な関係がある。
それぞれの地域において違った「色」がある。それらを感じ、理解し、再度
音楽を聴けばさらに違う開けた景色が見える。
本当に音楽とは深いものだ。

栗本さんが最後に「是非アルゼンチンに行って下さい」
きっとその一言はそれらに繋がっていくのだろう。

約3時間半弱のイベントだったが、全く時間が気にならず、むしろ時間が足りない
状態だった。なので次回の機会がある事を楽しみにしよう。

次回は時代を絞り、曲と解説のバランスをとってみても面白いのではないか。
下記の6つに分けられた区分別のイベントなども面白いし、その方がもっと
濃密に聞く事ができるのではないだろうか、と提案したい。

そうそう。いーぐる。
1ヶ月だけ四谷にいたので何度か来たけどそれ以来。4,5年ぶりの訪問。
こういった連続講演が行われているのも知らず、実にもったいない事をした。
また通ってみようと思う。

そういう再開の再会をくれたこのイベントに改めて、感謝したいと思う。
音楽は本当に楽しい。そして、人を出会わせてくれる活力になる。

音楽には「力」がある。


当日流された音源(この他にも紹介されていたがあえて割愛します)
アーティスト名/曲名/アルバム名/リリース年の順。

◎アルゼンチンジャズの夜明け
Rubén López Furst「Cartas De Amor」“Jazz Argentino”(1967)
Jorge López Ruiz「Bronca Buenos Aires」“Bronca Buenos Aires” (1971)
Gato Barbieri「Encuentros」“Chapter One:Latin America”(1973)

◎アルゼンチンジャズのカオス
Pedro Aznar「Verano En Nueva Inglaterra」“Contemplación” (1985)
Vitale Baraj González「Cueca Del Reloj」“El Trío (Recopilación)” (1985/1991)
Fernando Tarrés「Camorreando」“Camorreando” (2002)

◎アルゼンチンジャズとタンゴ
Astor Piazzolla & Gary Burton「Nuevo Tango」“The New Tango” (1987)
Tango Reflections Trío「Astor Changes」“Astor Changes”(2005)
Carlos Cutaia「Tango Para Monk」“Sensación Melancólica”(2005)

◎アルゼンチンジャズと音響派
Mono Fontana「Cuscus」“Ciruelo”(1998)
Gordöloco Trío「Billie Jean」“Antenas”(2002)
Amaranto「Culpa Tuya」“Alimento”(2008)

◎アルゼンチンジャズとコンテンポラリーフォルクローレ
Mariana Baraj「El 180」“Lumbre”(2002)
Aca Seca Trío「Pa' Que La Quiero Redonda」“Aca Seca Trío”(2003)
Ernesto Snajer & Grupo「Elgua」“Toque Argentino”(2003)

◎アルゼンチンジャズの行方
Alejandro Manzoni「Chacarera De Un Triste」“Solo Piano”(2009)
Eleonora Eubel + Trío 「Viento Sur」“Por El Aire”(2010)

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